認知症治療薬メマンチンがPTSDに有望か

 災害や暴力など生死に関わる衝撃的な体験をきっかけに発症する心的外傷後ストレス障害(PTSD)。心理療法と薬物療法が治療の柱だが、薬物治療の選択肢は限られており、新たな治療薬の開発が課題となっている。そうした中、国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所所長の金吉晴氏、同センター行動医学研究部室長の堀弘明氏らの研究グループは、認知症治療薬であるメマンチンをPTSD患者に投与した臨床試験でPTSDの有意な改善効果を示したと発表した。研究結果は Eur J Psychotraumatol1月15日オンライン版)に掲載された。