新治療ナノナイフ、局所進行膵がんでOS28カ月

 高圧電流でがん細胞を死滅させる不可逆電気穿孔法 (irreversible electroporation;IRE、ナノナイフ治療)は、局所進行膵がんの局所治療法として期待されている。国際医療福祉大学山王病院がん局所療法センターセンター長の森安史典氏は第51回日本膵臓学会(1月8~9日、ウェブ併催)で、IRE治療の有効性と安全性を検討した臨床研究の結果を報告。全生存期間(OS)の中央値(MST)は27.8カ月、3年生存率は37.0%、4年生存率は16.5%と「他国におけるIREの臨床試験との比較において、妥当な治療成績を残すことができた」と評価した。