脊髄損傷者の上肢機能は健常者より優れる

 これまであまり検討されていなかった脊髄損傷後の上肢運動機能の変化が明らかになった。東京大学大学院総合文化研究科教授の中澤公孝氏らは、脊髄完全損傷者の上肢における筋力調節(力調節)能力を調査した結果、他疾患による車椅子使用者や健常者と比べ特異的に高いことを見いだした。研究の詳細はNeurorehabil Neural Repair2021年1月29日オンライン版)に掲載されている。