mRNAによる肺がん個別化治療で予後改善せず
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早期の非小細胞肺がん(NSCLC)に対するプラチナ製剤ベースの術後補助化学療法は、死亡リスク低減効果が5%程度とされる一方で、毒性を来しやすいと考えられ、治療効果が期待できる患者の鑑別法が求められている。イタリア・University of TurinのSilvia Novello氏らは、メッセンジャーRNA(mRNA)の発現レベルに基づき抗がん薬への感受性および治療抵抗性を予測し、個別化治療を行うことの有効性と安全性を検証した第Ⅲ相臨床試験ITACAの結果を世界肺癌学会議(WCLC 2020、1月28~31日、ウェブ開催)で発表。mRNAの発現レベルによる個別化治療でグレード3~4の毒性リスクは有意に低下したものの、全生存期間(OS)の有意な改善は認められなかったと報告した。