BZD系薬処方が薬物依存症の悪化に加担

 ベンゾジアゼピン(BZD)系薬は、睡眠薬および抗不安薬として長年にわたって使用されてきた。しかし、耐性が生じやすく依存性が高いことから、薬物依存の原因として問題となっている。国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所薬物依存研究部部長の松本俊彦氏は第35回日本老年精神医学会(2020年12月20〜22日、ウェブ併催)において、「高齢者はBZD系薬への依存性が高いことから、安易に処方しないように」と注意を促した。