血清尿酸値の年内変動大きいと死亡リスク増

 高尿酸血症は早期死亡、心血管疾患・腎疾患の発症と関連することが報告されている。血清尿酸値の経時的変化は、心疾患・腎機能低下の発症と関連するとの報告はあるが、生命予後との関連は明らかでない。山形大学公衆衛生学・衛生学講座/腎臓膠原病内科教授の今田恒夫氏らは、全国の特定健診データベースを用いて健診受診者の血清尿酸値の1年変化と全死亡、心血管死亡リスク上昇の関連を検討した結果を第54回日本痛風・尿酸核酸学会(2月11~12日、ウェブ開催)で報告。「日本の地域住民において血清尿酸値の大幅な年内変動(低下および上昇)は、ある時点の血清尿酸値とは独立した死亡リスクである可能性が示唆された」と結論した。