糞便移植が治療抵抗性メラノーマに有用

 抗PD-1抗体薬によるがん治療の効果の有無に、患者の腸内細菌叢の構成が影響していることが報告されている。こうした中、米・University of PittsburghのDiwakar Davar氏らは、抗PD-1抗体薬が奏効しなかった進行メラノーマ患者に対して糞便微生物叢移植(FMT)を施行し腸内細菌叢を変化させたところ、同薬の効果が得られるようになったとする原理証明(proof-of-principle)を目的とした第Ⅱ相試験の結果をScience2021;371:596-602)に発表した。