レンバ+ペム、未治療腎細胞がんで予後改善

 進行腎細胞がん(RCC)に対し、マルチキナーゼ阻害薬レンバチニブおよび抗PD-1抗体ペムブロリズマブは、それぞれ単剤で活性が示されている。また二次治療においては、mTOR阻害薬エベロリムス単剤療法に比べレンバチニブ+エベロリムス併用療法で有効性が報告されている。米・Memorial Sloan Kettering Cancer Center(MSKCC)のRobert Motzer氏らは今回、進行RCCに対する一次治療として、標準治療薬のマルチキナーゼ阻害薬スニチニブ単剤を対照に、レンバチニブ+ペムブロリズマブおよびレンバチニブ+エベロリムスの有効性と安全性を検証した第Ⅲ相試験CLEARにおいて、レンバチニブ+ペムブロリズマブによる有意な予後改善効果が示されたと米国臨床腫瘍学会泌尿器癌シンポジウム2021(ASCO-GU 2021)で報告。詳細はN Engl J Med(2021年2月13日オンライン版)に同時掲載された。