コロナワクチン、新たな重篤な副反応なし

 日本感染症学会は「COVID-19ワクチンに関する提言(第2版)」(以下、第2版)を策定し、2月26日に公開した。現在までの国内外の情報を踏まえると、「海外で接種が進んでいるファイザーやモデルナのメッセンジャーRNA(mRNA)ワクチンの有効性は高く、副反応も一過性のものに限られ、アナフィラキシー以外に重篤な健康被害は見られていない」と報告。一方、米国の調査では両ワクチンを合わせたアナフィラキシーの発生頻度は100万接種当たり4.5回と紹介。発生例の94.5%を女性が占めており、特に「薬剤や化粧品へのアレルギー既往者では注意が必要」と明記した。ワクチンの長期的な有効性や安全性については不明な点はあるものの、「COVID-19の終息に向け、国内で承認された新型コロナウイルス(SARS‐CoV-2)ワクチンを接種することが望まれる」と強調した。