AZコロナワクチン、南ア変異株に効果なし

 南アフリカ・University of WitwatersrandのShabir A. Madhi氏らは、同国の成人2,000例超を対象にした多施設二重盲検ランダム化比較試験で、アストラゼネカ社と英・University of Oxfordが共同開発した新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)ワクチンChAdOx1 nCoV19(AZD1222)の安全性と有効性を検討。その結果、南アフリカで昨年(2020年)12月に検出されたSARS-CoV-2変異株B.1.351(501Y.V2)に対しては有効性が認められなかったとN Engl J Med2021年3月16日オンライン版)に発表した。同試験における新型コロナウイルス感染症(COVID-19)発症例は、9割超が南アフリカ変異株B.1.351によるものだった。