コロナ患者の手術7週以上延期で死亡率低下

 周術期に新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に感染している場合、手術後の死亡率が上昇することが報告されており(Lancet 2020; 396: 27-38)、多くの場合、手術の延期や手術を回避する治療法が選択される。英・University of Birminghamが中心となって結成したCOVIDSurg Groupが行った日本を含む国際共同前向きコホート研究によると、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者の手術施行をSARS-CoV-2陽性確認後7週以降に延期すると、術後30日死亡率は非感染患者と同程度まで低下することが明らかになった(Anaesthesia 2021年3月9日オンライン版)。