日米欧3学会が心不全に新たな国際定義

 日本心不全学会(JHFS)、米国心不全学会(HFSA)、欧州心臓病学会傘下の心不全学会(HFA-ESC)はこのほど、3学会が合同で策定した心不全の国際定義(universal definition)を示したコンセンサス・ステートメント(Eur J Heart Fail 2021年2月19日オンライン版)を発表した。これまで、心不全には国際的に統一された定義がなかったことを受けて、「臨床的に意義があり、シンプルだが概念としては包括的な定義を策定した」としている。同ステートメントでは、心不全の新たなステージ分類や左室駆出率(LVEF)による分類も示された。Co-chairを務めた九州大学循環器内科学教授の筒井裕之氏のコメントとともに紹介する。