AZワクチン接種後の血栓症、特徴は?

 ドイツ・Universitätsmedizin GreifswaldのAndreas Greinacher氏らは、アストラゼネカ(AZ)の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)ワクチンChAdOx1 nCov-19の接種後に血小板減少症を伴う血栓症を発症したドイツとオーストリアの11例を解析。その結果、ヘパリンの投与歴がないにもかかわらず、ヘパリン起因性血小板減少症(HIT)と臨床的に類似する特徴が見られたとN Engl J Med2021年4月9日オンライン版)に報告した。同氏らは、HITとの混同を避けるため、この疾患をワクチン誘発性免疫性血栓性血小板減少症(vaccine-induced immune thrombotic thrombocytopenia;VITT)と呼ぶよう提案している。(関連記事「コロナワクチン接種後に発生する血栓症」)