心房細動合併PCI患者の至適薬物療法を展望

 心房細動(AF)を合併した経皮的冠動脈インターベンション(PCI)施行患者に対する抗血栓療法においては、出血リスクを十分に考慮する必要がある。日本循環器学会の『2020年 JCSガイドライン フォーカスアップデート版 冠動脈疾患患者における抗血栓療法』(以下、アップデート版GL)では日本版高出血リスク(HBR)評価基準を踏まえた抗血栓療法の推奨が示されたが、その後も抗血栓薬の選択や投与期間について複数の臨床研究が進められている。佐賀大学循環器内科講師の夏秋政浩氏は第85回同学会(3月26~28日、ウェブ併催)で、AF合併PCI患者の至適薬物療法について、アップデート版GLを踏まえた最新の動向を解説した(関連記事:「抗血栓療法GL、アップデート版が公開」)。