切除可能NSCLCへの術前ニボルマブ併用が著効
- 呼吸器
- がん
- 薬剤情報
- 臨床医学
- 学会レポート
- がん
- 免疫療法
- 化学療法
- 呼吸器内科
- 呼吸器外科
- 手術
- 抗悪性腫瘍薬
- 第Ⅲ相試験
- 米国癌研究学会
- 肺がん
- 術前・術後管理
- 非小細胞肺がん
再発リスクが高い切除可能非小細胞肺がん(NSCLC)では、術前または術後の化学療法が推奨されているが、5年全生存(OS)は5%前後とされる。その要因として、OSと病理学的完全奏効(pCR)が関連していると考えられ、OS改善が期待できる治療法が模索されてきた。米・Johns Hopkins Kimmel Cancer CenterのPatrick M. Forde氏は、ⅠB~ⅢA期のNSCLC患者を対象に術前療法における化学療法への抗PD-1抗体ニボルマブの上乗せ効果を検証した第Ⅲ相試験CheckMate-816の結果を米国がん研究協会(AACR 2021、4月10~15日、ウェブ開催)で発表。ニボルマブの上乗せにより、pCR率が術前化学療法単独に比べて10倍以上と著効を認めたことを報告した。同試験は、切除可能NSCLCの術前療法において、化学療法への免疫チェックポイント阻害薬の上乗せ効果を示した初の第Ⅲ相試験となる。