長期休校中に体調不良、睡眠障害を経験

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行拡⼤予防のために実施された⻑期的な休校措置が子供の⼼理、⾝体面に及ぼした影響は明らかでない。東京都保健医療公社多摩北部医療センター⼩児科医長の斎藤雄弥氏らは、東京都清瀬市教育委員会と共同で同市公⽴中学校に在籍する⽣徒を対象にアンケートを実施し、休校期間中の⼼情や生活様式を把握、学校再開後の不登校数の変化を検討した。その結果、「学校再開後に不登校は増加していなかったが、休校期間中に体調不良や睡眠障害を感じている者が存在したため、長期フォローが必要だ」と第124回日本小児科学会(4月16~18日、ウェブ併催)で報告した。