低栄養+サルコ合併肝硬変、死亡リスク16倍

 近年、肝硬変患者がサルコペニアを合併すると生命予後に重大な影響を及ぼすことが懸念されている。昨年(2020年)12月、5年ぶりに改訂された日本消化器病学会・日本肝臓学会『肝硬変診療ガイドライン2020(改訂第3版)』(以下、第3版)では、栄養療法のフローチャートにサルコペニアの評価が導入された。岐阜大学病院第一内科の華井竜徳氏は、第3版における栄養療法フローチャートの有用性を検討。評価指標とした血清アルブミン3.5g/dL以下かつサルコペニアありの高リスク群では、いずれも該当しない低リスク群に比べ死亡リスクが16倍と高く、予後予測に有用であると、第107回日本消化器病学会(4月15~17日、ウェブ併催)で報告した。