COVID-19へのステロイドの治療戦略を提示

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対するデキサメタゾンをはじめとするステロイド療法の開始時期については明確なエビデンスが存在せず、各施設で工夫しながら施行されている状況である。聖路加国際病院(東京都)呼吸器内科医長の西村直樹氏は、第61回日本呼吸器学会(4月23~25日、ウェブ開催)で、「ステロイド治療のリバウンド現象と治療抵抗」をテーマに講演。自施設でステロイド治療を行ったCOVID-19患者の全例が対象の研究において、8%にリバウンドが発症したことを報告。リバウンドを防止するための最適な投与開始時期や投与期間などの治療戦略を示した。