次世代につなげる周産期からの先制医療

 先制医療の目的は、個々の患者の遺伝的形質や成育履歴に基づいた疾患の発症機序に対する介入により発症を未然に防ぐことである。第73回日本産科婦人科学会(4月22〜25日、ウェブ併催)で岡山大学大学院産科・婦人科学教授の増山寿氏は、周産期の母親の栄養状態や妊娠糖尿病や妊娠高血圧症候群などの産科合併症が母児に及ぼす長期的影響について解説し、母親の健康長寿と健やかな次世代育成に向けて提言した。