糖尿病の下肢狭窄診断に3つの検査を推奨

 末梢動脈疾患(PAD)は糖尿病患者の10%程度に合併し、重症下肢虚血(CLI)に至るリスクが高いとされている。東北大学病院生理検査センター生理検査部門長の三木俊氏は、自施設での下肢動脈エコー検査データを検討し、第32回日本心エコー図学会(4月23~25日、ウェブ開催)でその結果を発表。「PADは糖尿病と密接な関係があり、足関節上腕血圧比(ABI)だけでは軽度〜中等度の狭窄病変を診断できない場合がある。PADの早期発見・早期治療のためには、糖尿病患者にABIだけでなく下肢動脈エコーと知覚閾値の計測を併せて行うのがよいと考える」と報告した。