コロナ関連血栓症、ヘパリンの至適用量は?

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に合併する血栓症については、質の高い比較試験のデータがなく予防・治療法がいまだに確立されていない。そのため、各学会のエキスパートオピニオンや各施設独自の指針に従い、対応しているのが現状である。琉球大学感染症・呼吸器・消化器内科学の仲村秀太氏は第95回日本感染症学会/第69回日本化学療法学会(5月7~9日、ウェブ併催)で、COVID-19に合併する血栓症について、最新知見を踏まえ抗凝固療法の開始基準やヘパリン投与量、退院後の血栓症予防などを解説した。