胎児治療はどこまで進んだのか

 子宮内の胎児の診断や治療は困難だが、1963年にRh不適合妊娠の胎児貧血に対するX線ガイド下の胎児腹腔内輸血が報告されて以降、さまざまな治療が試みられている。聖隷浜松病院(静岡県)総合周産期母子医療センター副センター長/産科部長の村越毅氏は、双胎間輸血症候群(TTTS)に対するレーザー治療をはじめとした保険収載済みの治療や、現在開発が進められている治療について第73回日本産科婦人科学会(4月22〜25日、ウェブ併催)で解説した。