抗MDA5抗体皮膚筋炎にJAK阻害薬を上乗せ

 皮膚筋炎は自己免疫性の炎症性筋疾患で、体幹や四肢近位筋などの筋力が低下する指定難病である。特に抗melanoma differentiation-associated gene(MDA)5抗体が検出される症例では間質性肺炎を高率に合併し、死亡するケースもある。東北大学病院リウマチ膠原病内科病院講師の白井剛志氏らは、抗MDA5抗体陽性皮膚筋炎難治例に3剤併用療法+血漿交換療法+リツキシマブを施行し、さらにJAK阻害薬トファシチニブを上乗せする高強度寛解導入療法を実施。従来療法に比べ生存率が有意に上昇したと第65回日本リウマチ学会(4月26~28日、ウェブ開催)で報告した。