非外傷性脳出血の実態を報告

 脳卒中の約2割を占める非外傷性脳出血は、神経学的増悪を来し死に至る可能性が高い。第46回日本脳卒中学会(STROKE 2021、3月11〜13日、ウェブ併催)で順天堂大学静岡病院脳神経外科の上野英明氏は、同大学関連6施設で行った非外傷性脳出血の多施設登録研究結果を報告。「発症前に、抗凝固治療として直接作用型経口抗凝固薬(DOAC)を使用していた症例が多く、また既知であるにもかかわらず43%は高血圧を治療していなかった。今後、DOAC関連脳出血の増加が見込まれるため、治療薬の早期導入が望まれる」と述べた。