術後補助アテゾ、切除済みNSCLCに著効

 完全切除後の早期非小細胞肺がん(NSCLC)に対する術後補助療法において、上皮成長因子受容体(EGFR)遺伝子変異例では第三世代EGFRチロシンキナーゼ阻害薬オシメルチニブの効果が期待できるものの、それ以外の患者にはアンメットメディカルニーズが存在する。米・Stanford University School of MedicineのHeather A. Wakelee氏らは、ⅠB~ⅢA期の完全切除済みNSCLCで、術後化学療法を施行した患者を対象に術後補助療法としての抗PD-L1抗体アテゾリズマブの有効性と安全性を検証した第Ⅲ相ランダム化比較試験IMpower010の結果を米国臨床腫瘍学会(ASCO 2021、6月4~9日、ウェブ開催)で発表。アテゾリズマブ投与により、無病生存(DFS)の有意な延長が示されたことを報告した。