日本のワクチン接種はなぜ遅れているか

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックを制御するには、世界各国で新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)ワクチンの接種率を早急に向上させる必要がある。しかし、日本には国産のSARS-CoV-2ワクチンがないとはいえ、他の先進国に比べてかなりの後れを取っている。医療ガバナンス研究所のインターンで東京大学医学部6年生の小坂真琴氏らは、その背景には3つの要因が考えられると指摘。Lancet2021年6月2日オンライン版)に発表した。