コロナ重症化リスクを上昇させる抗リウマチ薬

 関節リウマチ(RA)患者の多くが生物学的または分子標的型の疾患修飾性抗リウマチ薬(b/tsDMARD)を使用しているが、b/tsDMARDの使用が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に及ぼす影響は明らかでない。米・Brigham and Women's HospitalのJeffrey A. Sparks氏らはCOVID-19に罹患したRA患者において、b/tsDMARDの使用とCOVID-19重症度の関連を検討。その結果、COVID-19罹患時にリツキシマブ(RTX)またはJAK阻害薬を使用していたRA患者では腫瘍壊死因子(TNF)阻害薬使用者よりもCOVID-19重症化リスクがそれぞれ4倍、2倍に上昇した、と欧州リウマチ学会(EULAR 2021、6月2~5日、ウェブ開催)で発表した。