未治療進行NSCLCへのブリグチニブの効果は?

 未分化リンパ腫キナーゼ(ALK)阻害薬ブリグチニブは、次世代のチロシンキナーゼ阻害薬(TKI)として期待され、ALK融合遺伝子変異陽性(ALK陽性)の切除不能進行・再発非小細胞肺がん(NSCLC)の一次治療および二次治療以降の治療薬として今年(2021年)4月にわが国でも発売された(関連記事「次世代ALK阻害薬ブリグチニブ、本日発売開始」)。藤田医科大学呼吸器内科学講座臨床教授の近藤征史氏は、ALK-TKIによる治療歴がないALK陽性進行NSCLCの日本人患者を対象にブリグチニブの有用性を検証した国内第Ⅱ相試験J-ALTAの拡大コホートの主要解析結果を米国臨床腫瘍学会(ASCO 2021、6月4~8日、ウェブ開催)で発表した。