胃食道逆流症で男性更年期を診断できる!?

 加齢男性性腺機能低下(LOH)症候群は、加齢による男性ホルモンの低下に伴う諸症状の総称で、いわゆる男性更年期障害を指す。しかしLOH症候群の身体的症状は多様であるため、どのような症状の患者を診断に必要な血中遊離テストステロン(FT)の測定対象とすべきかは明らかでない。岡山大学大学院総合内科学教授の大塚文男氏は、同大学病院の患者を後ろ向きに解析。FT値と胃食道逆流症(GERD)は有意に相関し、GERDの症状がLOH症候群診断の一助になりうると、第94回日本内分泌学会(4月22~24日、ウェブ開催)で報告した。