移植片対宿主病、臍帯血移植で生存率が改善

 同種造血細胞移植による急性白血病治療では、ドナーの免疫細胞により引き起こされる合併症である移植片対宿主病(GVHD)が課題となる。東京大学医科学研究所病院血液腫瘍内科の小沼貴晶氏ら、日本造血・免疫細胞学会のドナー別・移植細胞ソース別ワーキンググループは、日本造血細胞移植データセンターの登録データを後ろ向きに解析し、ドナー・移植細胞の種類によってGVHD発症時の生命予後への影響が異なることを解明。特に、臍帯血を移植した例では生存率が改善したとClin Cancer Res2021年6月22日オンライン版)に発表した。