認知症の遠因となる虫歯菌S. mutans

 ヒトの遺伝子数は2万~2万5,000個とされるのに対し、ヒトに生息する細菌の遺伝子は330万個に上ると推計され、桁違いに多い。そのため、循環器疾患を紐解く上で細菌の研究は重要だと考えられる。国立循環器病研究センター病院脳神経内科部長の猪原匡史氏は、齲蝕原性細菌(通称、虫歯菌)のうち、と脳内の微小出血に関するこれまでの知見を第21回日本抗加齢医学会(6月25~27日、ウェブ併催)で発表した。