mRNAワクチン、15週後も免疫応答が最大

 米・Washington University School of MedicineのJackson S. Turner氏らは、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に対するファイザー製のメッセンジャーRNA(mRNA)ワクチン・トジナメランを2回接種した健康な成人41例の観察研究を実施。その結果、ワクチン接種後に親和性の高い抗体応答を長期維持する上で重要な役割を果たすリンパ節の胚中心(germinal center;GC)の応答が、1回目接種から15週(2回目接種から12週)経過後も低下することなく、高いレベルで維持されていた、とNature(2021年6月28日オンライン版)に発表した。中でも、SARS-CoV-2の感染歴がある人ではより強い免疫力を獲得する可能性が示された。