糖尿病性心筋症が顕性心不全リスクに

 糖尿病性心筋症(DbCM)は糖尿病の合併症の1つで、その特徴は、心臓の構造や機能に異常を呈するものの一般的な心疾患を伴わないことである。しかし、DbCMと心不全リスクとの関連性は十分解明されていない。米・University of Texas Southwestern Medical CenterのMatthew W. Segar氏らは、3つのコホート研究に登録された1万人超を対象にした解析の結果を報告。DbCMを伴う糖尿病患者では顕性心不全の発症リスクが高く、DbCMが重症であるほどそのリスクは高いことが明らかになったと第81回米国糖尿病学会(ADA 2021、6月25~29日、ウェブ開催)で発表した。