NPPV/NHFTで肺炎の発生が減少

 成人急性呼吸窮迫症候群(ARDS)に対しては、気管挿管による侵襲的機械換気(IMV)だけでなく、非侵襲的陽圧換気(NPPV)や高流量鼻カニュラ酸素療法(NHFT)も用いられるようになっている。新潟大学医歯学総合病院呼吸器・感染症内科の穂苅諭氏らはシステマチックレビューとネットワークメタ解析を用いて成人ARDSに対する呼吸補助療法施行時における合併症としての肺炎の発生を比較検討。その結果「NPPVまたはNHFTの使用により、IMVおよび酸素療法と比べて肺炎の発生が減少する可能性がある」と第43回日本呼吸療法医学会(2021年7月3~4日、ウェブ併催)で発表した。