甲状腺検査、福島県民の3つの疑問

 2011年に東京電力の福島第一原子力発電所で事故が発生して以来、福島県民の間ではチェルノブイリ原発事故(旧ソ連)後に認められたような小児甲状腺がん増加に対する不安がある。これを受け、同県および福島県立医科大学は、2011年10月以降、定期的に甲状腺検査を実施している。同大学臨床検査医学講座主任教授の志村浩己氏は、第94回日本内分泌学会(4月22~24日、ウェブ開催)で検査に関する県民からの質問を3点に集約。デメリットを極力排除し、メリットの確保に努めている現状について説明した。