認知症関連精神疾患に新規治療薬が有効

 従来の抗精神病薬とは異なりドパミンD2受容体には作用せず、セロトニン5-HT2A受容体に対するインバースアゴニスト(逆アゴニスト)作用およびアンタゴニスト(拮抗作用)を有するpimavanserinが、幻覚や妄想といった症状を呈する認知症関連精神疾患の再発リスクを低下させることが示された。米・University of Arizona College of MedicineのPierre N. Tariot氏らが、第Ⅲ相二重盲検プラセボ対照ランダム化治療中止試験HARMONYの結果をN Engl J Med2021; 385: 309-319)に発表した。なお、同試験は中間解析で有効性が確認され早期中止となった。