パクリタキセル被覆デバイスで死亡増加せず

 2018年に、下肢末梢動脈疾患(PAD)患者においてパクリタキセル被覆デバイス(PTXD)治療群では、経年的に死亡率が上昇するとのメタ解析結果がKatsanosらによってを報告された(J Am Heart Assoc 2018; 7: e011245)。安全性に関する議論が巻き起こったが、日本人患者でのPTXDと死亡率を検討した解析結果はなかった。 そこで今回、福岡山王病院(福岡市)病院長兼循環器センター長の横井宏佳氏は、第27回日本血管内治療学会(7月9~10日、ウェブ併催)で、わが国の症候性表在性大腿動脈疾患(SFA)患者データを用いた、個人ベースのメタ解析結果を発表。「PTXDと非PTXDの5年死亡率に有意差は認められなかった」と報告した。