看護師の継続介入で3割が腹膜透析導入

 拘束時間が短く、在宅で治療が可能な腹膜透析(PD)。血液透析(HD)に比べて普及率は圧倒的に低いものの、合併症である腹膜炎を回避するための対策が進み、長期継続も可能になっている。岡山済生会外来センター病院(岡山市)腎臓病センターで透析看護認定看護師として活動する大脇浩香氏は第66回日本透析医学会(6月4~6日、ウェブ併催)で、透析看護認定看護師などが中心となり、透析の導入が必要となった患者が療養選択を自己決定する際に支援を行う腎臓病看護外来の取り組みについて発表。看護師が患者と繰り返し対話を継続することでPDを選択する患者が増え、導入率が約3割に至っているといった実態を報告した。