糖尿病の新規処方でDPP-4阻害薬が6割超に

 国立国際医療研究センターと横浜市立大学、東京大学、虎の門病院(東京都)の研究グループは、2型糖尿病患者約113万人を対象に新規に処方された治療薬に関する全国調査を実施。その結果、欧米とは異なりDPP-4阻害薬が選択される割合が65%と極めて高いことを、J Diabetes Investig(2021年8月23日オンライン版)に発表した。なお、2位のビグアナイド(BG)薬は16%、3位のSGLT2阻害薬は8%であったが、SGLT2阻害薬は研究期間中に急速に処方率が上昇した。また、1年間の総医療費はBG薬が最も低く、最も高額なGLP-1受容体作動薬はその倍以上であったことも判明した。