難治性食道がん、治療抵抗性の原因は?

 食道がんに対する化学放射線療法は有効な治療法の1つであるが、治療後にしばしば再発が認められる。九州大学、東京大学医科学研究所、国立がん研究センターの研究グループは、化学放射線療法の効果が低く再発しやすい難治性食道がんについてゲノム異常の特徴や、再発に至るがんゲノムの変化の過程を解明。詳細をCancer Res2021年8月19日オンライン版)に報告した。がんゲノム情報に基づく化学放射線療法における個別化医療・精密医療の開発や、難治性食道がんの新たな治療開発につながることが期待されるという。