有害事象「感染後」より「接種後」が低い

 世界に先駆け新型コロナウイルス感染症(SARS-CoV-2)ワクチンを導入したイスラエルから、ファイザー製メッセンジャーRNA(mRNA)ワクチン(トジナメラン)の安全性を検証した大規模研究の結果が発表された。Clalit Health Services(CHS)のNoam Barda氏らは、トジナメラン接種者88万例超のデータを非接種者とマッチングし、有害事象ごとに安全性を評価。接種者でわずかながら心筋炎のリスク上昇が認められたものの、SARS-CoV-2感染によるリスクに比べて低かったと、N Engl J Med2021年8月25日オンライン版)に報告した(関連記事:「トジナメラン、2回接種の有効性95%超」)。