五苓散+トルバプタンでHFpEFの駆出率低下抑制

 左室駆出率(LVEF)が保たれた心不全(HFpEF)では、経過中徐々に心機能が低下し、LVEFが低下した心不全(HFrEF)に移行することがある。協和中央病院(茨城県)東洋医学センターセンター長の玉野雅裕氏は、HFpEF症例に対し、漢方薬の五苓散と心不全治療に用いられる利尿薬トルバプタンの併用効果を検討した結果を第71回日本東洋医学会(8月13~15日、ウェブ開催)で発表。LVEFの低下とそれに伴うHFrEFへの移行を抑制できたと報告した。