糖尿病・眼科領域で診断用AIは有用か

 近年、医療分野における人工知能(AI)の応用研究が進展し、眼科領域では2018年に米・IDx Technologies社(現・Digital Diagnostics社)の糖尿病網膜症AI自動診断システム(販売名IDx-DR)が、米食品医薬品局(FDA)から承認された。しかし、広島大学大学院教授/ツカザキ病院(兵庫県)眼科主任部長の田淵仁志氏は「AIの特質上、日本で同様の診断用AIを臨床導入するに当たっては注意が必要だ」と指摘する。第21回日本糖尿病インフォマティクス学会(8月28~29日、ウェブ併催)で同氏は、診断用AIの課題と日本の糖尿病および眼科領域で想定される活用法について解説した。