線虫によるがん検知、膵がんでも証明

 線虫はにおいに対する感受性が高く、ヒトの尿中でがん特有のにおいを感知するとそこへ移動する誘引行動を見せ、健康人の尿には忌避行動を示すこと(走性行動)が知られている。大阪大学大学院最先端医療イノベーションセンターの浅井歩氏らの研究グループは、早期発見が困難な膵がん患者の尿に対しても、線虫が同様の行動を示すことを多施設共同試験で明らかにしたと、Oncotarget2021; 12: 1687-1696)に報告した。