経口デキサメタゾン不足で4学会が合同声明

 デキサメタゾンは中等症Ⅱ以上の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の治療に使用されており、COVID-19流行拡大に伴い世界的に需要が高まっている。しかし、がん薬物療法時の悪心・嘔吐(CINV)に対する制吐目的などでも幅広く使用されていることから、供給不足が生じている。日本癌治療学会、日本臨床腫瘍学会、日本感染症学会、日本呼吸器学会の4学会は、8月27日に厚生労働省が「デキサメタゾン製剤の安定供給について」を発出して過度な買い込み防止や適正使用などの協力を求めたことを受け、9月9日にデキサメタゾンの適正使用を呼びかける合同声明文を発表した。