食事前に手洗いしない人の特徴は?

 手指衛生は下痢などの感染症の症状に対する簡単かつ効果的な予防法である。渡航医学の領域においては、旅行者の下痢発生率が高いことから基本的な対策として飲食前の手洗いが推奨されている。岐阜大学大学院疫学・予防医学分野の山川路代氏は、渡航者の下痢に対するリスク認知や不安と手洗い行動の関係について検討。第25回日本渡航医学会(8月21〜22日、ウェブ開催)で「下痢へのリスク認知や不安が低い人ほど食事前に手洗いを行わない傾向が見られた」と報告した。