未治療胃・食道がんへのニボ+化学療法、長期OSも改善

 HER2陰性でPD-L1陽性の進行胃/胃食道接合部/食道腺がん患者の一次治療において、化学療法〔XELOX療法:カペシタビン+オキサリプラチン(L-OHP)またはFOLFOX療法:フルオロウラシル(5-FU)+レボホリナートカルシウム+L-OHP〕への抗PD-1抗体ニボルマブ(NIVO)の上乗せ効果、およびニボルマブ+抗CTLA-4抗体イピリムマブ(IPI)併用療法の有効性と安全性を検証した第Ⅲ相非盲検ランダム化比較試験CheckMate-649の長期成績の結果を、米・Memorial Sloan Kettering Cancer CenterのYelena Y. Janjigian氏が欧州臨床腫瘍学会(ESMO 2021、9月16~21日、ウェブ開催)で発表した。NIVO+化学療法併用療法群(NIVO+chemo群)の化学療法単独群(Chemo群)に対する全生存(OS)の有意な延長は試験開始後2年時も継続していた一方で、NIVO+IPI群では有意なOS延長は認められなかった。