コロナで臓器移植が減少、日本は約7割減

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行拡大は世界各国の臓器移植医療にも深刻な影響を与えている。フランス・Université de ParisのOlivier Aubert氏らは、22カ国(日本、欧州16カ国、北米2カ国、南米3カ国)における臓器移植データの解析から、COVID-19の流行が拡大以降、2020年末までの固形臓器(腎臓、肝臓、肺、心臓)の移植件数は、前年(2019年)の同期間と比べ約16%減少していたことを欧州臓器移植学会(ESOT 2021、8月29日~9月1日、ウェブ併催)で発表した。国別で見ると日本の減少幅が最も大きく、7割弱に上った。研究結果はLancet Public Health2021年8月30日オンライン版)に同時掲載された。