T-DXd、HER2陽性転移性乳がんで著効

 近年、HER2陽性転移性乳がんに対する薬物治療は進歩が見られるものの、今なおアンメット・メディカルニーズが存在する。スペイン・Vall d'Hebron Institute of OncologyのJavier Cortés氏は、抗体薬物複合体(ADC)であるトラスツズマブ デルクステカン(T-DXd)とトラスツズマブ エムタンシン(T-DM1)の有効性と安全性を比較した第Ⅲ相ランダム化比較試験DESTINY-Breast03の中間解析の結果を欧州臨床腫瘍学会(ESMO 2021、9月16~22日、ウェブ開催)で発表。T-DXdの投与により、著明な効果が認められたことを報告した。