「エゾウイルス」はどうやって発見されたか

 北海道大学人獣共通感染症国際共同研究所講師の松野啓太氏らの研究グループは、マダニが媒介する新たなウイルスを発見し、エゾウイルスと命名したとNat Commun(2021; 12: 5539)に発表した。エゾウイルスはナイロウイルス科に分類され、北海道内でこれまでに感染者が7例いたことが分かっている。野生動物からウイルス抗体が検出されたことから、道内では既に定着していると考えられるという。